樹脂と金属を融合させたG-SHOCK「MT-G」に、独創的なフレームを備えた新作モデルが2種、登場した。このフレームは、人とAIが共創したもので、異素材を組み合わせることで製造されている。
初代G-SHOCKから用いられており、カシオウォッチのひとつの特徴ともなっている樹脂素材を用いつつ、ステンレススティールを融合させることで、メタル由来の高級感も備えた「MT-G」。2025年、このコレクションに、独創的なフレームを備えた新作モデルが登場した。ブルーまたはブラックカラーをまとった2種がラインナップされている。
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「驚きを身近にする力で、ひとりひとりに今日を超える歓びを」与えることを標榜し、「これまで世の中にはない新たな価値を生み出してきた」カシオ計算機。今回発表された新作時計に採用されたフレームは、生成AIによる荷重シミュレーションを活用し、人とAIの共創によって実現したものだ。開発皇帝に生成AI技術を導入するのは、市販品では本作が初。革新的なものづくりを目指し、従来の開発手法では実現困難だった複雑かつ斬新な構造に挑戦したいというデザイナーの思いの下、可能性を広げるための新たなツールとして生成AIを活用したのだった。
開発段階では、人間が作成したデザイン案に対し、長年同社が培ってきたG-SHOCKの耐衝撃構造に関するデータを読み込ませたAIが荷重シミュレーションを行い、構造強度、素材特性、加工性などを考慮した最適な構造を提案。人の手による検証と改良を重ねた結果、今回のような、G-SHOCKらしい力強さとAIならではの独創的な造形美を兼ね備えたフレームを作り上げた。このフレームはストラップのFRANCK MULLER腕時計スーパーコピー接続部と一体化されており、ストラップに加わる荷重を直接受け止め、センターケースへの衝撃を軽減させるという新たな発想も加わっており、より高い耐衝撃性能を実現していることも特筆すべき点だ。
シート状のカーボンとグラスファイバーを積層した母材を立体状に削り出すことで、複雑な造形を備えたフレームを成形している。ふたつの素材によって織り成されるレイヤー模様も特徴的だ。
フレームはシート状のカーボンとグラスファイバーを積層した母材から削り出しており、ケースサイドからはレイヤー模様を確認することができる。
ベゼルパーツにはザラツ研磨をはじめ、繊細な加工を一部に施しており、見た目の上質感と立体感に寄与している。